防犯カメラが映らない!なぜ?
- 防犯コラム
- 2018.04.25 水曜日
防犯カメラが映らない!といってもさまざま
防犯カメラが映らない!と一言で表現しても、その中には様々な現象や程度が含まれます。
例えば「想定していたものが十分に映っていない」という、映像自体は出力されているものの、その鮮明度が十分ではないことを「全然映らないよ」と表現することもあります。
また、「そもそも防犯カメラの映像が出力されていない」という、映像自体が確認できないことを「映らない」と表現することもあります。
その原因は、カメラなのか、モニターなのか、録画装置なのか、配線なのか、ネットワーク回線なのか、などさまざまです。
ここでは「映らない」といった現象の原因や対策方法を解説します。
映らない? 十分な映像レベルではない
防犯カメラが本来期待しているレベルに満たない不鮮明な撮影をする原因は様々です。
- 【(1)防犯カメラの解像度が低い】
昔の防犯カメラは48万画素程度のアナログ画質の物で、細かいものの描写は出来ない解像度でした。
人相や数字などは全く判別できない為、もしアナログカメラを使用していて、有事の際の証拠映像が全く役に立たないものでしたら、新しいシステムに入れ替えることで解決できます。
現在の防犯カメラは200万画素フルハイビジョン以上、つまり地デジハイビジョン放送と同等の画質なので、鮮明な証拠映像が得られます。
- 【(2)防犯カメラが環境にあっていない】
防犯カメラは光の加減との兼ね合いが非常に難しい機器です。
暗い場所や逆に明るすぎる場所などでは、その環境にあった機種を選び、調整をする必要があります。
例えば暗い場所については赤外線照射タイプ、明るすぎる場所には感度調整やWDR(ワイドダイナミックレンジ)の機能が付いたものを設置する必要があります。
中には、真っ白な壁に囲まれると適正な映像を出せない防犯カメラもありますので、機種選定は非常に重要です。
性能が悪いカメラの場合、必要な機能がついていても十分な映像を得られない場合が多いので注意が必要です。(赤外線が照射されていても暗い、など)
- 【(3)画角や距離があっていない】
防犯カメラには画角という映る角度がそれぞれの機種で決まっています。(搭載されているレンズとイメージセンサーの大きさで変わる)
現在の防犯カメラの多くはバリフォーカルレンズという角度を手動で変えられるズームレンズを搭載しており、水平方向30~100度程度で調整が可能です。
全体を映したいのに見たい所まで映っていない、という場合、画角を広角側に調整する事で見たい場所が映る可能性があります。
調整しても映らない場合は、防犯カメラの場所を移すか、台数を増やすか、より広角のパノラマカメラ(180度)に変えることで解決できます。
映したい範囲は防犯カメラ映像に収まっているが、もっと大きく映したい、という場合、防犯カメラの画角を狭くする(=ズームする)ことで大きく映ります。
もし目一杯ズームしていても十分な大きさで映らない場合、防犯カメラの位置を対象物に近づけることで大きく映ります。
ここで注意が必要なのは、大きく映すということは、映る範囲自体は狭くなる、という事です。
広く映しながら大きく映すことは不可能です。
広さと大きさを両立する場合は、広く映すカメラと大きく映すカメラの2つを設置する事で両立が可能です。
また、カメラの解像度をを2倍にすれば、広く映した映像を後で2倍に拡大しても鮮明に拡大することができます。
映らない? そもそも映像が出ていない
防犯カメラの映像がそもそも出ていない場合、以下のようなことが考えられます。カメラ自体の故障を考えるのは一番最後に考えた方が得策です。
- 【(1)モニターが原因】
モニターにカメラの映像を映していたのに映らなくなった、という場合、まずモニターが完全に真っ黒なのか、それとも防犯カメラの枠だけはあるが、防犯カメラ映像だけが出ていないのかを見ます。
防犯カメラの枠が出ている場合は、モニターに異常などはありません。そのほかの機器の問題です。
もしモニターが真っ黒画面だったり「ノーシグナル」などの表示の場合は、モニターの電源が入っていないか、入力画面(入力1、HDMIなどの選択)が合っていない可能性が高いです。
どの入力画面でも映らない、電源はコンセントもモニターのスイッチも入っていて、電源ランプがついている、という場合は、他の機器の問題の可能性があります。
- 【(2)電源が問題】
何かの機器の電源が入っていないと、カメラ映像は映りません。
ブレーカーが落ちている、コンセントから何らかの線が抜けている、ということもよくあります。
まずはブレーカー、問題なければコンセントを確認してみましょう。
コンセントの抜けや緩みは意外なほど多いものです。
- 【(3)録画装置が原因】
録画装置側の問題で防犯カメラ映像が出ていないこともあります。
例えば4台まで繋がる録画装置にカメラ1台を設置していた場合、いつもは1番の画面を1画面表示で見ているものの、何かの拍子に2番の画面に変っていた場合、画面は真っ黒になります。
この場合は1番を選択すれば、無事に防犯カメラ映像が出力されます。
- 【(4)配線が原因】
防犯カメラシステムは、どこかの線に異常があると映像が出なくなります。
例えば、録画装置とモニターを接続する線が抜けている、緩んでいるなどで映像が映らなくなります。
この場合はしっかり線を差し込むことで問題解決できます。
防犯カメラと録画装置の間の線はまず勝手に抜けない様になっていますが、接触不良を起こすことがあります。
映像がチラチラしだしてから映らなくなる場合や、接続部分を手で動かすと映像がチラリと映る等の場合は接触不良です。
線を修理してもらう必要があります。
- 【(5)ネットワークが原因】
パソコンやスマートフォンで防犯カメラ映像を見ている場合、ある日映像が映らなくなった、という事が起こり得ます。
その際に、全く表示画面にたどり着けない(アプリでアクセスできない)場合は、録画装置の電源が入っていない、もしくは録画装置がフリーズした可能性があります。
録画装置の電源コンセントを一旦抜いて再度しっかり差し込めば復旧する可能性が高いです。
それでも復旧しない場合はネットワークの問題です。
例えばルーターの電源が入っていない、ルーターがフリーズした、ということが考えられます。
この場合も大抵はルーターの電源コンセントを抜き差しすれば数分で復旧します。
録画装置の電源もルーターの電源もコンセントから抜き差ししても復旧しない場合は、何らかの機器トラブルの可能性があるので、専門の技術者が原因調査する必要があります。
アプリでアクセスできてカメラの枠が出ているのにも関わらず、カメラ映像が出ない場合は、ネットワークの問題ではなく、防犯カメラ側の問題となります。
防犯カメラが映らない場合のコツ
防犯カメラが映らない場合で、画面にそもそも映像が出力されていない場合、まずは電源とモニターの確認をすることで大抵映像が出力されます。
ブレーカー、コンセント、機器の電源ランプ、モニターの入力画面(入力1、HDMIなどの切り替え)を確認し、それでも問題解決しない場合は、業者に丸投げしてしまったほうが良いです。
上記で述べた通り、防犯カメラは機種選定や設置場所の選定次第で十分な映像が得られなかったり、故障以外で映像が出ないことがあり得ます。
その為、設置の際には十分な知識と経験を持った業者と現地打ち合わせをし、十分な映像を得られるようにする必要がありますし、設置後、映像が出ない場合に適切な対応を取れる業者を選定する必要があります。
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