拡がる電車内の防犯カメラ設置・運用改善
- 防犯コラム
- 2020.10.16 金曜日
死角を無くし運用も改善
来年2月に運行開始される東京メトロの新型車両が報道公開された。
すべての車両ドアの上に防犯カメラの取り付けを行い、死角を無くすことで安全性を高めた形で運用されるとのことで、防犯性の向上が図られた。これにより車内の混雑時や乗客の乗り降りの際に起きやすいとされる、痴漢やスリといった犯罪に対して、証拠映像の記録を残すことができ、容疑者の特定や誤認逮捕の防止といった面で活躍が期待される。
また、東急電鉄ではデータ通信型の防犯カメラを1200両の車両全てに導入を行ったことを発表した。
従来のシステムでは車両内のカメラから記録媒体を抜き出し、映像解析を行う手法で運用がされていたが、新型のカメラシステムではソフトバンクの通信システムを活用することで、指令所から遠隔監視で車内の様子を確認することが可能となった。
リアルタイムで車内の状況確認ができることで、設備の破損や痴漢などの犯罪が起きた際に、素早く状況の確認・把握を行うと同時に警察と連携してトラブルの対応や解決を行うことが可能となる。
車内にはカメラ作動中を示すステッカーも貼られ、映像の確認も限られた社員に限定し、乗客のプライバシーにも配慮した体制を整えているとのこと。
|日本テレビ系(NNN)/共同通信より引用|
乗客の安全・安心を守るための防犯カメラ
毎日多くの利用者で溢れる電車。
通勤・通学時などは車内も混雑し、多くのトラブルも発生しています。
車内トラブルを防止・解決し、乗客の安全・安心を守るため、各鉄道会社の車両には防犯カメラの設置・普及が拡がっており、日々運用の改善も施されております。
東急電鉄が新たに導入した携帯会社の通信を利用したシステムでは、遠隔監視によるリアルタイムでの映像解析が可能となり、犯罪発生時の容疑者の特定や証拠映像の記録が即時に行われ、警察への情報共有も格段に速くなることから事件の早期解決に繋がります。
防犯カメラによる監視が行われていることが広く伝わることで、犯罪を抑止する効果もあります。これにより電車内の犯罪数が大幅に減少することが期待されます。
また、防犯の観点だけではなく、社内の混雑状況の把握が可能となり、混雑解消への対応・対策を行うことができます。他にも急病人が出た際なども、当該者が乗る車両の特定を行い車掌への連絡から緊急車両の手配など、迅速な対応が可能となります。
防犯カメラは街頭や建物の中だけではなく、電車やバスといった公共の乗り物の中でも、利用者の安全・安心を守るため普及が拡がっています。