SNSや地図アプリを使い空き家を探す犯行手口
- 防犯コラム
- 2021.11.18 木曜日
SNSやアプリを悪用しターゲットを探す
空巣犯は犯行のターゲットを探すのに、直接下見を行う以外にもSNSや地図アプリを悪用しており、空き家などの管理に十分な注意・警戒が必要になっている。
以前は人目につかないように、営業マンや業者を装い歩き回りながら空き巣に入る家を下見したり、ポストや窓のカーテンを見ることで生活のリズムや住んでいる人の性別・年齢を探る空き巣犯が多かった。
近年では下見に地図アプリ、情報収集にSNSを悪用するという事が増えてきている。先日、熊本県警に逮捕された窃盗グループは、地図アプリで敷地内の草の生え方などを見て空き家を探し犯行に及んでいたという。
また、SNSでハッシュタグ【#】を付けての投稿にも注意が必要だ。
窃盗犯はハッシュタグからブランド名で検索を行い、高級品を持っている人を特定し、投稿された写真や文面から住まいを割り出す行為を行っている。
電車遅延の書き込みや、ゲリラ豪雨などの天候に関する書き込み、投稿された写真の背景などから住所や行動パターンを絞り込み、犯行に及んでいる。
自己管理でできる防犯対策
SNSや地図アプリを悪用した犯行を防ぐには、防犯カメラを設置するだけでは効果が薄いと言わざるを得ません。
防犯機器はあくまでも防犯意識がある前提で効果を発揮するのに対し、SNSや地図アプリなどは「秘密にする」という方向とは逆に「公開する」という性質が非常に強いものになります。
特にSNSは不特定多数に見られる事に意味があり、高級品の投稿を控える事や閲覧制限をかける事は難しく、空き巣に狙われるからSNSをやめるというのも非常にナンセンスな話です。
重要なことは「気を付けて使う」ということです。たったそれだけで大きな防犯効果が生まれます。
投稿を行う際に『この写真で住んでいるエリアが特定されないか?』それだけを気にするだけで犯人による住所特定は非常に困難になります。
特に自宅での投稿の際に、位置情報付きで投稿することが自宅バレの一番の原因となっています。
今からでも過去の投稿を見直し、自宅付近で位置情報がついているものがないか確認し、位置情報付きの投稿があれば削除する事をお勧めします。
一時は注意を払っていても、慣れてきたり使い続けている内に注意力が無くなり、うっかり投稿してしまう事もあると思いますので、定期的に確認をする方が良いでしょう。
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