監視カメラの機能も活用したスマートパークに注目

防犯コラム
2021.09.07 火曜日
監視カメラの機能も活用したスマートパークに注目

数多くのメリットを生み出す画期的なサービス

商業施設の駐車場で導入が急増している「スマートパーク」。
監視カメラの高度な機能も活用したこの新サービスは運営側・利用者側の双方にとって非常にメリットの多い画期的なサービスとして大注目を集めています。

出入口ゲート・ロック板が無い
  • 入庫・出庫時の発券機や精算機への幅寄せを行う必要がないため、駐車場への出入りが苦手な人も安心して利用ができます。
  • ゲートが無いので出入口の渋滞が緩和されるだけでなく、駐車券の受け取りや精算時における車両のゴー・ストップによるガソリン消費も削減できます。
  • 出入口ゲート・ロック板が無いので設置・導入のコストを抑えることができます。
出入口に設置したカメラによる管理
  • 出入口に設置されたカメラが車両とナンバープレートを記録することで、運営管理が行える仕組みです。
  • 記録された車両・ナンバープレートを出庫時に照合し、精算済み・未清算の識別が行われます。
  • 車両・ナンバーの認識精度は99.99%という高精度。
駐車番号を覚える必要が無い
  • 駐車スペースの番号を覚える必要がないため、番号を忘れてしまった場合や確認のためにわざわざ駐車スペースまで行く必要が無くなります。
駐車券が要らない
  • 駐車券が不要になるため、紛失による再発行の手続きや高額請求をされる心配がなくなります。
  • 駐車券が折れ曲がったり、水で濡れてしまい、磁気不良によって出庫ができなくなるというトラブルも回避できます。
精算・出庫手続きが簡単
  • 精算時は車のナンバーの入力とレシートのスキャンを行うことで出庫ができます。
  • 事前にスマートフォンサイトアプリの登録を行っておくと、精算機に並ぶ事無く事前決済を行うことができます。
  • 非接触型の精算システムにより、新型コロナウィルス感染症対策としても効果を発揮します。
防犯・マーケティングの活用
  • 万引き発生データとナンバーを結び付け、不審車両の入庫・入店時に警備部門への通知を行うことで、警戒をすることができます。
  • 防犯対策への活用で常習窃盗犯の立ち寄りが無くなり、被害が減少しています。
  • 来店客のエリア分析により販促活動にも活用することができます。

従来の商業施設の駐車場と比較すると利便性の向上はもちろん、運用面でも大幅なコスト削減に繋がることが分かります。

この画期的なサービスを支える根幹にあるのが、高度な監視カメラの機能を活用した画像認識・識別精度になります。

AI学習機能の技術向上による新サービスへの展開

監視カメラの機能も活用したスマートパークに注目

AIによる学習機能を活用した防犯カメラ・監視カメラは日々その精度や機能を向上させながら進化の一途を遂げています。

記録映像の高画質化はもちろん、高画質映像による膨大な記録データの保存・抽出・検索という点においても、処理速度や圧縮能力、検出精度のより高度な水準を目指した開発が進められています。

今回ご紹介した「スマートパーク」という新サービスでは、防犯カメラ・監視カメラが持つポテンシャルを存分に引き出していると感じられます。

他にもコンビニエンスストアやスーパーマーケットの無人化や冷凍食品の無人販売店などでも、AI機能が備わった監視カメラを活用した管理・運営の需要が拡がりを見せています。

特に防犯・マーケティングという部分に関しては、今後より幅広い活用が期待できます。

例えば犯罪者を追うために、防犯カメラ映像をひとつひとつ数珠つなぎに確認する方法も、パソコンやスマートフォンでの検索ひとつで、簡単に足取りを追えるという事も不可能でなくなるかもしれません。

マーケティングにおいても、消費傾向・在庫量からどの程度の割合・スケジュールで追加発注を行えば良いのかを管理し、自動で発注まで行う事もできるかもしれません。

AI学習機能を備えた防犯カメラ・監視カメラの技術向上は、この先の暮らしを豊かにする最先端のサービス実現に欠かせない存在であることは間違いないと言えます。