【千葉県】大手警備会社社員ATM検査中に1億円窃取

万引・内部不正の事件簿
2022.01.06 木曜日
【千葉県】大手警備会社社員ATM検査中に1億円窃取

大手警備会社社員による内部不正再び

2021年10月に千葉県内の6か所のATMから現金約1億円を窃取したとして、大手警備会社の元社員(30代)が逮捕された。

同年11月にATMに不具合が生じ、警備会社が検査を行ったところ金額が合わないことが分かり、社内調査により容疑者の関与が浮上、事件が発覚した。

事件当時、容疑者の元社員はATMの点検や清掃を担当しており、当日はひとりで作業を行う中で、1か所につき800万円~2,000万円程度を盗んでいたという。

取り調べに対し容疑を認めており、「競艇をするために金が必要だった」と供述している。

警察では余罪があると見て引き続き取り調べが行われている。

|日本テレビ系(NNN)より引用|

内部不正を無くす防犯対策

【千葉県】大手警備会社社員ATM検査中に1億円窃取

大手警備会社の社員による内部不正は過去にも多く発生しており、当防犯ブログでもいくつか紹介を行っています。

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ALSOKグループの警備員による窃盗

今回の事件も過去に発生した事件と同様に「機会犯罪」と呼ばれる内部犯行による窃盗事件でした。

「機会犯罪」とは、対象物(金品)に対して監視者が居ない同一空間に1人の人間がいることで発生してしまう窃盗犯罪です。

基本的にATMには防犯カメラが取り付けられていますが、検査を行う際に防犯カメラに映らないように死角を作り、その隙に現金を抜き取ったと考えられます。

周囲からも警備員が作業を行っているようにしか見えないため、現金が盗まれているとは誰も思わなかったことでしょう。

多額の金銭を取り扱う場面では、単独で作業を行わないようにすることが内部不正を防ぐ方法のひとつです。
複数人で各現場を回りながら対応することで、防犯カメラだけでなく人の目による監視環境も作ることができ、内部不正の発生率を大幅に減少させることができます。

これは警備会社に限らず、各企業や店舗などでも同様で、売上金や重要な書類の管理など、単独で作業を行わずに誰かしらの立会いのもとで行う事が防犯対策として有効です。

防犯カメラ+人の目で、より防犯効果の高い環境作りができ、顧客に対する信頼感や安心感を与える事に繋がります。