【熊本県】盗まれた急便収集車、書留め199通無くなる
- 車両・重機の盗難事件簿
- 2021.06.10 木曜日
狙いは書留め、「ゆうパック」などは残されていた。
2021年6月3日(木)午後7時30分ごろ、熊本市内の郵便局敷地内で荷物を積んだ収集車1台が、何者かによって盗み出された。
車には鍵が掛けられておらず、運転手が作業のため車から数分間離れていた隙に持ち出されたと見られている。被害現場の郵便局には一般向けの駐車場があり、誰でも容易に敷地内に立ち入ることができ、利用者に紛れて作業者に近づくこともできたという。
盗まれた車両は翌日の4日、熊本市内で乗り捨てられているところを発見された。
その後の調べによると、車内にはゆうパックと書留め等240通が積まれていたが、そのうち現金書留を含む書留め199通が無くなっていることがわかった。
犯行が行われたのはハガキや手紙などの郵便物が降ろされた直後だったことと、ゆうパックなどには手を付けられていないことから、書留めを狙った犯行と目される。すでに警察には日本郵便九州支社より被害届が出されており、盗まれた書留めとともに犯人の行方を追っている。
|RKK熊本放送などより引用|
防犯上の脆弱性がある敷地の構造に注意
郵便局の敷地では、荷物の搬入口と隣接する形で一般の駐車場が設けられている構造になっているところをよく見かけます。
また、配達業者の倉庫兼事務所などでも、同様に搬入口と一般駐車場が隣接されているところを見かけたことがあります。
無造作に置かれた荷物に対して、従業員の気配があまり感じないような場所もあり、余計なお世話かもしれませんが「大丈夫か?」と心配になったことがあります。
窃盗犯はこういった僅かな隙も見逃しませんので、十分な注意を行っていただきたいと思います。
もちろん中には防犯カメラを設置している場所も多くありますが、お客様の荷物を預かるという立場上「盗まれてしまった」という事実は企業イメージとしても大きなダメージになってしまいますので、一番は盗まれないような防犯対策を行うことに尽きます。
一般のお客様が立ち入ることのできる場所の目に入る範囲で、人の気配が少ない場所に無造作に荷物を置いておかないようにしましょう。そのためにはパーテーションひとつ挟むだけでも大いに違ってきます。些細な気遣いひとつで防犯レベルは大きく変わります。
そのうえで心配な箇所、より強固に防犯対策を行いたい場所に防犯カメラの設置・導入を行うことが重要になります。
単に防犯カメラを付けるだけでなく、その場所の環境整備を行うことで防犯カメラの効果は大きくも小さくもなります。
この機会に、防犯カメラによる抑止効果を最大限に引き出すためにも、環境の整備も含めた防犯対策の見直しを行ってみてはいかがでしょうか。
そして当たり前の話ですが、少しの時間でも車から離れる際はしっかりと鍵を掛けてから離れましょう。ほんの僅かな心の緩みが窃盗犯を呼び込む隙を与えてしまうということを忘れてはいけません。
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