【静岡県】夏みかん「甘夏」2トンの盗難被害
- 農業の盗難事件簿
- 2021.06.01 火曜日
切り落とされた果実が無残に散乱
静岡県清水区の4つの果樹園で「甘夏」などの果実(2トン約40万円以上)の盗難被害が起きていたことが判明した。
今年5月17日、収穫前の「甘夏」が無くなっており、当初は野生の猿などによる被害と見ていたが、あまりにも多くの果実が無くなっていることから不審に思い、周囲を調べたところ盗んだ果実を入れるために持ち込んだとされる壊れたバッグの残骸などが捨てられていたことで、窃盗犯の侵入があったことが分かった。
犯行現場には売り物にならないと思われた果実が無残にも切り落とされ散乱しており、短時間による犯行が行われたことを裏付けている。
被害を受け、地元のJAでは果樹園のパトロールを開始、被害を受けた地区周辺の農会長も地域住民への注意喚起と情報提供を呼び掛けている。
|日本農業新聞より引用|
収穫期は農作物の盗難に十分注意を
農作物を狙った窃盗犯の多くは転売による換金が目的で犯行に及んでいることから、収穫期を控えた農作物は盗難の被害に遭わないための対策が重要になります。
農場や畑、果樹園などの場合、防犯カメラの設置だけでは防犯対策としては弱さが残ります。
防犯カメラは赤外線機能により暗闇でも侵入者の姿を捉えることはできますが、威嚇をして追い払うという点ではセキュリティシステムと組み合わせた防犯対策を行うようにすることで、強固な防犯対策が行えるようになります。
不審者が敷地に立ち入ると同時にセンサーが反応し、管理者のスマートフォンへ通知が届くようにすることで、遠隔地から現地の様子を即座に確認することができ、警報を鳴らす、ライトで照らすといった威嚇操作を行うことで、農作物を盗まれる前に追い払うことができます。
この遠隔操作での威嚇・撃退型セキュリティシステムには下記のようなメリットがあります。
- 侵入検知から素早く現地の確認ができる
- 任意の操作で警報やライトのON・OFFができるので周辺への配慮が可能
- 犯人の特徴や逃走方向が分かるので、警察への通報も具体的に伝えられる
- 窃盗犯が立ち入ってから現場まで駆け付けるタイムロスを無くすことができる
- 現地の様子がわかるため、窃盗犯と鉢合わせになる危険性を回避できる
防犯機器の設置を行う目的は盗まれる前に追い払うことです。そのうえで防犯カメラ映像による証拠の記録により犯人逮捕に向けての警察への協力、各農村の防犯対策へ繋がって参ります。
各農家では収穫期に限らず、盗難被害に遭わないためにもさまざまな対策・施策を行っていることと思われますが、より一層の注意・防犯対策への取り組みを行うようにしていただきたいと思います。
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