【大阪府】防犯システムの盲点を突いた窃盗
- 侵入窃盗の事件簿
- 2020.01.09 木曜日
防犯システムを熟知した犯行
2019年3月と2018年11月ごろ、大阪府内の某有名居酒屋チェーン店の金庫から、現金約177万円相当を盗んだ疑いで2人組の20代男性が逮捕された。
大阪地裁の法廷で、犯行当時見張り役だった男性が2件の窃盗について犯行内容を認める証言を行うとともに、犯行時の状況について詳細を述べた。
実行犯となった男性がフランチャイズとなっている複数の店舗で店長として働いていた経緯があり、営業終了後の特定の時間帯に業者による商品搬入時に、一時的に防犯システムが解除されることを知っていたことから犯行を計画したと証言。
この元店長は店舗の売り上げ金が多く残っているタイミングや防犯システムが作動しない方法なども熟知しており、余罪もあるとみて引き続き追及を受けている。
|AERA dot.より引用|
多発する元従業員による侵入・窃盗事件
元従業員による店舗への侵入や窃盗といったニュースをここ最近本当に多く耳にします。
弊社へ寄せられるお問い合わせやご相談の中にも同様の被害に悩まされているというお話を聞くことも増えて来ています。
このケースは、防犯システムや店内の構造、売り上げ金の管理方法などを熟知した人間によって行われる犯行のため、連続して犯行が行われたり、未然に防ぐことが難しかったりします。
一番の予防対策は防犯システムの穴を作らないことです。
今回の場合は業者による商品の搬入時に一時的に防犯システムが解除される隙を突いての犯行ですが、そのような防犯システムに穴が生じない方法を考え、見直すことが必要になると思います。
防犯システムの導入、運用を行う際はプロの防犯設備士と入念な打ち合わせを行い、店舗運営において隙の無い防犯対策を構築することをお奨め致します。
事前に想定を行いながら、どのような防犯システムを構えてどうのように使用するのがベストなのか、あらゆる可能性に対応していくことで、大切な財産を守ることができます。
例えば防犯カメラひとつにしても、侵入者による破壊や妨害を防いで証拠の映像を鮮明に録画・保存する方法もご提案できますので、被害に遭う前に相談をしてみてはいかがでしょうか。
防犯カメラは犯行の証拠映像の記録だけではなく、店舗従業員の勤怠確認や混雑状況の確認、商品在庫状況の把握など実に多くの活用方法もございます。多角的な活用方法につきましても、プロの防犯設備士にご相談いただければと思います。