【東京都】大手銀行の元行員が勤務先から5,200万円盗む
- 万引・内部不正の事件簿
- 2021.02.08 月曜日
虚偽ローン申請で現金を引き出す
勤務先の銀行から現金約5,200万円を盗んだ疑いで、元行員の40代女性が逮捕された。
事件が起きたのは2017年12月~2019年4月ごろ。
高齢者向けの個人ローンの申請を装った虚偽の書類を作成し、上司の承認を得て行内のシステムを操作し、十数回にわたり支店で管理する現金約5,200万円を引き出した疑いが持たれている。警視庁の取り調べに対し、容疑者の元行員は容疑を認めており、「仕事のストレスで海外旅行費や買い物の支払いに充てていた」と供述している。
銀行による社内調査で、数年にわたり不審な貸し付けが行われていることに気付いたことで警察に相談。容疑者の行員は事件発覚後の19年10月に懲戒解雇されている。
|朝日新聞デジタルより引用|
業務システムの穴を埋める防犯対策
先日、山梨県の銀行でも行員による内部不正の事件を紹介しました。
『【山梨県】勤務先から2,300万円横領の銀行員逮捕』
従業員やスタッフなどの内部の人間による窃盗事件は、残念ながら今もどこかで行われている可能性があります。
今回のような大手の銀行では、不正行為を無くすべく様々な取り組みや、業務システムが確立されていることと思われますが、その隙を突いた不正行為が行われてしまっていることからも、業務システムの穴を埋めるための防犯対策を取ることが求められていると言えます。
多額の金銭を取り扱う銀行ですので、監視カメラや各種認証システムの設置などはされていると思われます。
今回のような事件を防ぐためには監視カメラなどの防犯機器の運用の仕方と、書類による申請に対する審査や裏付けといった業務管理面の見直しが必要になると考えられます。
今後、同じような不正が起きないよう、銀行側も威信をかけて業務システムの穴を埋めるための防犯対策に乗り出すことと思われます。
その結果、内部不正などが起こせない銀行になることで、より顧客からの信頼を得られる銀行へと変わっていくことが期待されます。
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