ネットで盗んだ物を売る風潮
- 防犯コラム
- 2021.12.03 金曜日
未だ後を絶たない盗品のネット販売
近年、インターネットでのフリマアプリなどを悪用し、盗んだ物を売るという事案が増えています。
ニュースなどでよく目にするのは、工事現場や倉庫などから電動工具を盗んで売るというものや、駐輪場から高級自転車を盗み出し売ったり、本屋で万引きした本やリサイクルショップで万引きしたゲームを売る、というものも報道されています。
どの事件でも共通しているのは『需要さえあればネットで何でも売買でき、換金性が高くアシがつきにくいため、何度も同じ犯行を繰り返す』という所です。
ネットオークションやフリーマーケットアプリの運営会社は、身元確認や不正アカウント防止策を進めてはいるものの、アカウント自体が売買されており、悪用者の排除はなかなか難しいようです。
盗難防止対策の強化が第一の予防線
新型コロナウィルス感染症の影響で、盗んだ物をインターネットを介して売り捌くという手口が悪化した傾向があります。
農家から家畜を盗み出し、食品としてインターネット上に掲載をしたとして外国人が逮捕された事件をはじめ、コロナ渦で収入が減ったことで生活費を稼ぐために盗品をネットで売るといったニュースを目にする機会が多くありました。
ネットで簡単に売買できる事が犯罪の温床になっている、ということは否めませんが、ネットオークションやフリーマーケットアプリの運営会社側で不正転売の撲滅をすることは現実的に難しい部分もあります。
お金欲しさに違法行為を繰り返す人々は、必ず抜け道を見つけ出して違法行為を繰り返します。それは麻薬による事件がなくならない事と同じ理屈です。
ネットを介した盗品の売買の撲滅が難しいところを考えると、盗難被害の現場に対する防犯対策の強化を行うことが現実的と言えます。
不審者による侵入を防ぐためには、自由に立ち入れない環境を作ることが重要になります。誰の目にも見える場所に警報器や防犯カメラがあることで犯行を躊躇させ抑止させる効果を与えることができます。
窃盗犯の多くが犯行前に事前の下見を行っており、下見の段階で被害に「遭う/遭わない」が決まってしまうと言っても過言ではありません。
泥棒に入られて物が盗まれるだけでなく、フリマアプリなどで売られているというのは非常に腹立たしく感じることと思われます。
そのような悔しい思いをしないためにも、被害を未然に防ぐ厳重な防犯対策を行い、気持ちの良い新年を迎えられるようにしていただきたいです。
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