【京都府】営業中のマッサージ店でレジ金窃盗
- 侵入窃盗の事件簿
- 2021.10.04 月曜日
防犯カメラに残された犯行の一部始終
京都府舞鶴市内にあるマッサージ店で営業中にもかかわらず、外部から侵入した男がレジに入っていた7万4千円分のお札を盗み去るという事件が発生した。
犯行の様子が店内に設置されていた防犯カメラに残されており、店内にひとりの男が現れると躊躇することなくレジの前へ向かい、数十秒ほどで現金を抜き出しその場を後にして行った。
レジは通常と異なる捜査を行った場合、エラー音が鳴る仕組みになっていたが、犯行時にエラー音は鳴らなかったとの事で、店内で施術中の従業員も他の従業員が外から戻ってきたと思い確認をしなかったという。
被害に遭ったマッサージ店は警察に被害届を提出、警察による捜査が進められている。
|日本テレビ系(NNN)より引用|
犯行抑止効果を与えるためのポイントとは
防犯カメラに残された映像では店内に侵入後、数十秒程度でレジを開ける操作を行い、お札を抜き出している様子から、レジの扱いに慣れている人物による犯行というのが分かります。
また、慌てることなく落ち着いた様子で犯行に及んでいることから、常習的に窃盗を行っている可能性も推察されます。
先日、都内で起きた閉店作業中の飲食店で売上金が盗まれた事件でもあるように、窃盗犯は僅かな時間でも隙があれば犯行に及びます。
今回のケースでは以下のようなことが重なり、犯行の機会を与えてしまいました。
- 従業員が接客中でレジ周辺に誰も居なかった。
- 物音が聞こえても他の従業員だと思い込んでしまった。
- レジに異常があれば音が鳴ると思っていた。
先入観というのは誰しもが抱いてしまうものなので、一概に責められるものではありませんが、防犯対策の面ではマンパワーで対応するとなると限界が生じてしまいます。
そのために防犯カメラを設置して、犯行の抑止を行う事が多いのですが、ひとつ注意点がございます。
それは防犯カメラの設置位置によっては犯行の抑止効果を与えることができなくなってしまうということです。
極端な例えですが、防犯カメラを目立たなくするために、物陰の間にひっそりと設置したり、柱の陰になるように設置してしまうと窃盗犯に気付かれずに犯行を許してしまいます。
防犯カメラは犯罪の証拠映像を記録するという用途が確かにありますが、犯罪が起きてから見て確認するというのでは、防犯としては手遅れになってしまいます。
「24時間監視中」「防犯カメラ設置店」など、店内の目立つ場所にサインを掲示したり、防犯カメラの存在自体が誰からも分かるように設置がされていることで、犯行の抑止効果が生まれます。
施術中に防犯カメラの映像の確認ができるよう、モニターの設置位置を工夫したり、タブレットなどを用意する事で、見落としや先入観で判断することを無くすことができます。
あらゆるケースを想定して防犯カメラの設置位置や運用方法をご提案し、防犯対策に繋げるために防犯設備士という資格を持った者がおります。
まずはお気軽にご相談をいただき、設置環境を見ながら、最適な防犯対策の実施を進めましょう。
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