コロナ理由に「対面しない」詐欺に要注意
- 特殊詐欺の事件簿
- 2021.09.16 木曜日
キャッシュカードを騙し取る新手の詐欺
新手の特殊詐欺の手口が今年になってから増加傾向にあるとのことで、全国の警察などで注意喚起の呼びかけを行っている。
9月8日に詐欺と窃盗の疑いで香川県警に逮捕された中国籍の4人組は、百貨店従業員になりすまし高齢者宅へ電話をし、キャッシュカードを騙し取った疑いが持たれており、その犯行の手口は被害者と対面することなく詐取を行うという新手の手口によるものだった。
被害者に対してカードの不正使用が行われていると虚偽の連絡を行い、コロナ渦で直接会ってカードを受け取れないから自宅のポストに入れておくように誘導。
ポストに入れてあったカードを盗み、金融機関などで約110万円ほどを不正に引き出した記録が残されていた。
|朝日新聞デジタルより引用|
特殊詐欺を防ぐには家族間の防犯対策から
キャッシュカードの不正使用に関する連絡があっても、キャッシュカード自体を引き取るという事は警察や金融機関はもちろん、百貨店などでも行うことはありません。
そのような申し出があった場合は100%「詐欺」だと思ってください。
特殊詐欺の被害者の多くは高齢者に集中しているため、ご家庭内の高齢者の方や、ご近所にお住いの高齢者の方などにも、このような手口があること、カード引き取りの申し出は「詐欺」だという事を伝えるようにしてあげてください。
特殊詐欺の被害に遭わないためには、家族間の防犯意識を高めて、情報交換やコミュニケーションを小まめに取ることが何よりも重要です。
- 知らない相手からの電話には出ない
- 電話に出ても会話を続けない
- 警察や市役所、金融機関や百貨店などを名乗った場合、折り返すで一旦電話を切る
- 上記のような電話があったことを家族に伝える
- キャッシュカードに関する話が出たら詐欺だと判断する
- 家族を名乗る場合の対処法として合言葉を決めておく
- 自宅に訪問させない
- 呼び出されても出て行かない
上記のような対策も高齢者ひとりでは大変なところがありますので、可能な限り家族の間で詐欺被害に遭わないような対策や防犯訓練を行っておく事をお勧め致します。
そのうえで厳重な防犯対策をご検討の場合、防犯カメラやセキュリティシステムの設置・導入を行うとより効果的です。