【東京都】硫酸男 被害者の勤務先から尾行し犯行
- 防犯コラム
- 2021.08.27 金曜日
被害者勤務先周辺の防犯カメラに容疑者の姿
2021年8月24日、東京都港区の東京メトロ・白金高輪駅で20代の会社員男性が男に硫酸をかけられる事件が発生した。
駅構内に設置されていた防犯カメラには、エスカレータで容疑者の男が被害者男性を追い抜きざまに硫酸をかける姿が映されており、男性は顔や背中などに全治6か月の重傷を負ったほか、近くにいた30代の女性も足に火傷を負うなどし、病院に搬送された。
警察による防犯カメラ映像の解析で、容疑者の男の行動が徐々に判明。
- 被害者男性が勤務する会社周辺をウロつく容疑者の姿を、防犯カメラが捉える
- 被害者男性と同じ電車に乗り、同じ駅で乗り換え、隣で電車を待つ姿を確認
- 被害者が乗ったドアのひとつ隣のドアから乗車し、同じ駅で同じドアから降車
- 被害者の後を追うように改札口を出る
- エスカレータで片手に手袋をし、硫酸を持ちながら被害者に近寄る
- 犯行後、その場から逃走
警察では容疑者の行動から顔見知りの人物による計画的な犯行と見て、逃走した容疑者の行方を追っている。
|TBS系(JNN)などより引用|
防犯カメラで容疑者の行方を追跡
事件発生現場付近には多くの防犯カメラが設置されており、警察による捜査で犯行前の容疑者の行動が少しずつ明るみに出てきています。
一方で、逃走後の容疑者の足取りも、付近の防犯カメラ映像を数珠つなぎで確認していく地道な捜査も行われていると推測されます。
防犯カメラ映像を辿り、容疑者を割り出した捜査として記憶に蘇るのが、2018年10月28日に渋谷センター街でハロウィンによる騒に乗じ、軽トラックを横転させ行方をくらましていた若者を検挙した事例です。
当時、4万人以上の人が集まる中から防犯カメラの映像を辿り、容疑者を見つけ出したとして、注目が集まりました。
防犯カメラは基本的に設置位置が固定され、一定の範囲を映すものになりますので、1台のカメラが逃走中の容疑者の姿をずっと追いかけて映し続ける事はなく、容疑者が向かう方角にあるカメラを探し出し、何十台、何百台もの防犯カメラ映像を確認しながら追跡を行います。
弊社にも警察の方から捜査の一環で、防犯カメラ映像に関するお問い合わせをいただくことがあります。
今回の事件の容疑者の行方も、警察によるあらゆる捜査から包囲網が敷かれ、今まさに追い詰めているところだと思われます。
防犯カメラの映像記録により、1日でも早く、1件でも多く事件が解決される事、そして防犯カメラの存在により、1件でも多くの犯罪が防がれる事を期待しています。
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