防犯用語辞典

Glossary

入り待ち

いりまち

警察で使用している隠語で、窃盗の手口の一つ。

スーパーや百貨店などの商業施設に営業時間中に入り込み、トイレの点検口など、人に気づかれない場所に隠れ営業終了を待ち、施設内に人がいなくなるころを見計らって盗みを働き、翌営業時間に逃走する手口。

中には数日間点検口で生活しながら繰り返し窃盗を働いていたという事例もある。

目撃情報が極めて集まりにくいため、防犯カメラの設置などで犯行を抑止し、証拠を撮影できるようにしないと、対応が取れない。

住居などに人がいない間に忍び込み、帰宅した家人から金品を強奪する手口も入り待ちという。

通常の空き巣よりも被害が大きくなることが多く、窃盗というよりは強盗なので身体に危険が及ぶ可能性も高い。

不在時に住居に侵入されない様に、窓ガラスの強化や施錠の徹底などの対策が重要となる。

入り待ちに関連する言葉

  • デジタル万引き

    書籍、雑誌などの内容を携帯電話のカメラで撮影し、情報だけを入手する行為。 書店やコンビニなどで多く発生するが、物質が持ち去られないため被害金額が計上されず、個人的に利用する限りであれば明確に禁じる法律がないため、問題とな … 続きを読む

  • 特殊開錠用具

    施錠された状態にある錠を本来の方法によらないで開けるための道具。 主にピッキング用具や破壊用シリンダー回し、ホールソーのシリンダー用の軸、サムターン回しの4つの道具を指す。 平成15年施行の「特殊開錠用具の所持の禁止等に … 続きを読む

  • 開錠

    「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」によると、施錠された建物錠を本来の方法によらないで開けること。 つまり、ピッキングや破壊行為によって、不正に錠前をあけてしまうこと。 開錠に使う道具を特殊開錠用具といい、特殊開錠 … 続きを読む

  • 居直り(居直り強盗)

    空巣やこそどろが、家人に現場を見つけられて急にすごんで強盗になること。 家人に見つかったことでパニックになっているケースもあり、凶器を持っていることも多く、下手に刺激をすると何をするかわからないので非常に危険。 また黙っ … 続きを読む

  • 指定侵入工具

    平成15年9月に施行された、「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律施行令」で指定された、侵入に使用する工具。 建物錠を破壊するための工具(バール)や出入り口・窓を破る為の工具(ドライバー・ドリル)を指す。 この指定侵入 … 続きを読む