【埼玉県】釣り人狙いの車上荒らし犯逮捕
- 屋外の事件簿
- 2021.06.15 火曜日
貴重品を置いていく傾向を利用
2020年6月に埼玉県内にある釣りスポット近くにある駐車場に止めてあった車から財布などを盗んだ疑いで、3人の男が逮捕された。
逮捕された3人は2020年5月~9月までの間に埼玉県や茨城県の20か所で犯行を繰り返し、現金33万円、財布200点あまりを盗んだ疑いが持たれている。
犯行のターゲットは釣りで訪れる人が乗ってきた車だ。
釣りが始まると2~3時間は戻って来なくなる傾向があり、その隙を狙って釣り人が道具を持って車から離れるのを待ち、1人が見張りを行い、もう1人がバールやドライバーで車の窓を割って金品を奪うという手口で盗みを繰り返していたという。容疑者の男らは調べに対し「釣り人は貴重品を車に置いて離れることが多いので狙った」と話しており、警察では車に貴重品を置いて離れないように注意を促している。
|フジテレビ系(FNN)より引用|
“車を離れた隙に”という事件が多発
先日お伝えした「【熊本県】盗まれた急便収集車、書留め199通無くなる」の記事でもあるように、車を離れた隙に金品を奪われるといった事件が全国各地で多発しています。
今回の場合は『釣り』という、車から長時間離れてしまう行動原理の隙を突いた犯行が行われました。
窃盗犯にとって、犯行がしやすい状況のひとつに、犯行を行う十分な時間が与えられるという状況が挙げられます。
犯行の時間を生み出してしまう要因はさまざまありますが、共通して言えるのが「周囲からの見通しが悪い場所」です。
今回の駐車場が周囲から見てどれくらい見通しが悪かったのかはニュースを読む限りでは分かりませんが、白昼堂々と車の窓を割るという行為はかなり目立つ行為ですし、大きな音もしたと思われます。
にもかかわらず、車の所有者が釣りから戻ってくるまで被害に気付かなかったというところを踏まえると、あまり見通しの良くない場所だったのではないかと思われます。
車上荒らしに限らず、空き巣や事務所荒らし、店舗荒らしなどでも窃盗犯は犯行に十分な時間が確保できる環境により狙いを定めてきます。
見通しの悪い場所、いわゆる「死角」を生じさせないためには、防犯カメラの設置が効果的です。
センサー機器と組み合わせると、異常を検知すると同時にスマートフォンなどに通知が届きますので、その場で警報などを鳴らして窃盗犯を追い払うことができますので、犯行に時間を与えない対策に繋がります。
車上荒らしなどへの対策としましても、防犯カメラなどが完備されている駐車場を選んで止めるだけでも、被害に遭う確立は押さえることができます。
それでも車の中に貴重品を置いておくことは危険ですので、まずは車内に金品を残さない、僅かな時間でも車から離れる場合は必ずロックをするという基本的なことから防犯対策を行いましょう。
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