【岐阜県】辞めた事を知らされず…元従業員がレジ金窃盗
- 万引・内部不正の事件簿
- 2021.06.04 金曜日
店員が居る前で堂々とレジを操作
4月5日午前2時過ぎ、岐阜県内のコンビニから店員が居る前でレジ金から現金6,828円が盗まれた。
現金が奪われた際、店内にはアルバイト店員が1人居たが、侵入者がレジを操作するのを見咎めなかったという。と、言うのも現金を盗んだのは3月中旬まで被害店舗で働いていた元従業員で、犯行を目撃していた店員は容疑者の元従業員が辞めていたことを知らされておらず、レジが操作された事に関しても違和感を覚えなかったという。
現金が盗まれてから4日後に、防犯カメラ映像の確認を行っていた店長が犯行に気付き警察に通報を行ったことで事件が発覚した。
警察では逮捕した元従業員から動機や余罪について取り調べを続けている。
|岐阜新聞Webより引用|
内部の不正を防ぐのはホウレンソウ?
従業員や元働いていた人間、関係者といった内部の人間による不正というのは、なかなか気付きにくい傾向にあります。
その原因のひとつに、内部の事情や情報に詳しいことから、犯行がった事に気付かれないように偽装工作を行うといった事が挙げられます。
今回の事件の場合、容疑者の元従業員が辞めていたことを他の従業員が知らされていなかったため、堂々と店のレジから売上金を盗み出せてしまいました。
恐らく容疑者の元従業員が働いていた間、辞めて行った人がいても店長から他の従業員に対し、何も連絡などはされないという内部事情を知っていたと予想されます。
こういった内部犯による窃盗事件は、防犯カメラによる映像記録により明るみになることが多くありますが、理想的なのは不正が行われないことです。
本来であれば容疑者の元従業員が辞めていたことが他の従業員も分かっていれば、防ぐことができたはずです。
内部不正を未然に防ぐ基本的な防犯対策は「報告・連絡・相談」という、いわゆる「ホウレンソウ」なのかもしれません。
日頃の気付きや環境改善のための気兼ねないコミュニケーションができる職場環境かどうかというのは、防犯の面に限らずかなり重要だと感じます。
トラブルなどに対し、何か起きてからではなく、事前に情報共有ができる環境であれば、おのずと良い防犯対策も作れると思います。
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