【埼玉県】子牛、子豚に次いでトラクターまでもが被害

農業の盗難事件簿
2020.09.08 火曜日
【埼玉県】子牛、子豚に次いでトラクターまでもが被害

農林水産省が注意喚起

2020年5月から群馬県を中心に被害が続いている子牛や子豚の窃盗事件『【群馬】家畜の大量窃盗事件受け市が補助金制度を実施』が未だ解決されない中、埼玉県内の農場でも作業用トラクターが盗まれるという事件が多発している。

トラクターの被害の多くが作物を育てる「ほ場」となる水田や畑で発生していることから、ほ場にそのまま放置をせずに、鍵のかかる倉庫にトラクターなど作業機器をしっかりしまうよう、農水省も注意喚起を行っている。

一般社団法人日本農業機械化協会の専務理事の話によると『盗まれたトラクターは主に海外へ不正に流出している可能性が高いと言われているが、正確な情報は掴めておらず、盗みの具体的な目的は不明』とのこと。

トラクターの盗難被害が多発する中、実態が未解明の原因には、システムの連携不足という面が影響している。
2013年に犯罪抑止力を目的に、盗難被害を受けた農業機械情報を共有する「農業機械盗難情報共有システム」の運用をスタートさせたが、被害があっても詳細情報の共有がされず、正確な詳細情報の把握ができていないという。

|J-CASTニュースより引用|

重機や作業機器の保護には威嚇撃退型防犯対策

【埼玉県】子牛、子豚に次いでトラクターまでもが被害

未だに解決がされない家畜の盗難被害に加え、作業用の機器や重機までもが狙われるとなると、農業を営まれている方々の不安は高まる一方になってしまっているのではないでしょうか。

家畜、農作物、作業機器、重機は農業を行う上で中心となるものであり、資産を投じて成している貴重な財産です。これらの資産が盗難の被害に遭ってしまうというのは農家の方々の立場からすれば死活問題です。
これらの資産を守るために、防犯対策として柵を設けたり、機器・重機の保管に十分気を配られていると思われます。

それでも盗みを企てる輩は居るもので、防犯対策の甘い脆弱な箇所や抜け目を突いて来ます。そのような窃盗犯を確実に撃退するためには、侵入があった際に即時に威嚇・撃退を行う防犯設備を備えることです。

大きな音と光で威嚇をするサイレンやライト、夜間でも鮮明に証拠映像を記録する防犯カメラによる監視の目、有事の際に即時に管理者へ通知・通報がされる警戒態勢、これら防犯設備による対策は犯罪を企てる者が最も嫌がる事で、窃盗犯の犯行を諦めさせる抑止効果を生じさせます。

警備会社の警備は犯行が行われた後に現場へ駆けつけて被害状況の報告をする形になるため、被害を未然に防ぐことができません。当たり前の話ですが、防犯対策は盗まれてからでは遅く、盗まれる前に防ぐことが重要です。