玄関のスマートキーはリレーアタックされないのか
- 防犯コラム
- 2019.02.20 水曜日
スマートキーの電波増幅について
昨今、スマートキーの自動車を狙う「リレーアタック」という手口を使った自動車盗難が発生しています。
その手口は、スマートキーが常時出している微弱な電波を電波増幅器で増幅して、近くにスマートキーがあるものと自動車に誤認させドアを開け、エンジンをかけて盗み去るというものになります。
電波の増幅の割合がかなり高い装置も出回っているらしく、スマートキーからかなり離れた位置(十数メートル)から電波をキャッチし、増幅し、増幅した信号を車の近くで待機する仲間に送信する、ということも既にできるようになっているようです。
この手口は各メディアで報道され、広く世間に周知され、スマートキーの電波を遮断するキーケースなどの対策方法も紹介されています。
しかしながら、このリレーアタックに使用される電波増幅器は今後更に高性能なものが出回ってしまうのではないか、という懸念もあります。
現段階でも「20ドルくらいだろう」といわれている為、今後、雑な泥棒がこの機器を入手し、手あたりしだい犯行を繰り返し、リレーアタック対策のされていない車を盗みまくる、という事もあり得る事です。
ファミレスにたむろする若年層が、高級車で来店した客が店内に向かった隙に、手軽に入手した電波増幅器でリレーアタックをして車を盗んでしまう、という事も十分起こりうることです。(もちろん、その車を転売するルートがない限り、起こり得ない事ではありますが・・・)
玄関のスマートキーが心配だ
リレーアタックによる車両盗難の被害についても非常に心配な所ではありますが、もう一点心配なことは、最近少しずつ世の中に出回り始めている、スマートキー式の玄関ドアシステムです。
現状、そこにリレーアタックをかける泥棒はいないだろう、将来も発生しづらい手口だろう、とは思いますが、そうはいっても何らかの警戒は必要なように感じます。
玄関のスマートキーも、そのスマートキーが微弱な電波を発していて、スマートキーを持った人が玄関に近づくと、玄関のオートロックシステムがそれを感知し鍵が開く、という方式になっています。
その為、家人が外出する際に、家から少し離れたところで後をつけていた泥棒が電波を増幅し、玄関前で待機する仲間が増幅した電波を受け取り、玄関を開け空き巣を働く、ということや、もしくは家人が家にいるときに、リレーアタックで室内のスマートキーの電波を増幅し、玄関をあけて侵入する「リレーアタック居空き」も理屈上は可能です。
しかし、空き巣犯の性質上、2名以上のチームを組む必要があるリレーアタックはそもそも手口の選択肢にはまず入らないだろうことは予測できるところです。
また、家人が外出するのを待ち伏せるという行為も、空き巣の性質上まず行わない事です。(近所に怪しまれ、職務質問されて、リレーアタックの機材が見つかり逮捕されるオチが見えます)
居空きについても、わざわざ施錠されている家を狙って中に何人いるかわからない家に忍び込む泥棒はいません。
ただ、昨今のインスタグラムやツイッターでターゲットを絞り窃盗を働くハイテク組が、このリレーアタックを利用しないという保証はありません。
玄関のスマートキーを狙った犯行はまだ発生を聞いたことがありませんし、この先も発生はしづらいものだと予測できますが、そうはいっても「スマートキーは防犯性能抜群!」と思うことは危険で、家に保管する際は電波を遮断するケースに入れたり、外出する際には怪しい人に注意する、などの防犯意識はどうしても必要だと思われます。
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